アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」を運営する株式会社マクアケ(以下、当社)は、定期的に社外からの意見を集め、議論しサービス運営に反映することで、今後もより社会環境に即した健全かつ価値のあるプラットフォーム運営を目指すことを目的に、社外の重要な関係者であるサポーターや実行者、各界の専門家から構成する「外部有識者会議」を運営しています。
※「外部有識者会議」に関する詳細については、こちらをご覧ください。
2022年12月19日(火)に、各界の専門家委員をお招きした第3回「外部有識者会議」を開催したため、その概要を公開します。
■マクアケ「外部有識者会議」第3回 概要
【日時】2022年12月19日(月)16:00~18:00
【場所】株式会社マクアケ 東京本社会議室
【出席者】
<専門家委員> ※50音順
生駒 芳子氏:ファッション・ジャーナリスト、日本エシカル推進協議会 会長
江端 浩人氏:iU 情報経営イノベーション専門職大学 教授、江端浩人事務所 代表
小林 茂氏: 情報科学芸術大学院大学 [IAMAS] 教授
林 千晶氏:株式会社ロフトワーク 共同創業者
日高 一樹氏:日高国際特許事務所 所長/弁理士、 京都工芸繊維大学理事・大学院特任教授
<当社委員>
中山 亮太郎:代表取締役社長
坊垣 佳奈:共同創業者/取締役
坂本 めぐみ:執行役員 品質保証本部長 兼 人事本部長
矢内 加奈子:執行役員 コミュニケーション戦略本部長
【アジェンダ】
1.実行者挑戦のサポートとサポーターケアの観点から考える今後のプラットフォームの方針や姿勢、掲載基準のあり方について
2.専門家委員からの意見
■議事概要
・当社委員より、当社のビジョン及びサービス運営のスタンス、サービスの理想の状態を説明した上で、実行者の挑戦をサポートしながらサポーターケアが可能となる今後の掲載プロジェクトの方針案について説明した。その後、専門家委員より当社の説明内容及び各自の考えについて意見や提案を募った。
・主な論点としては、当社の方針や姿勢に対する考え方、今後プラットフォームとしてどのように社会に対してコミュニケーションをとっていくべきかについて。
・主な論点に対する専門会員からの意見の要約は以下の通り。
◯今後のプラットフォームの方針や姿勢について
・応援購入するか否かの判断はユーザーに委ねながらも、想定していないトラブルがあった際にはすぐに対応することが「Makuake」の責任。そのような社内の共通認識を言語化し、社外やユーザーにしっかり伝わるように、サービス上でもわかりやすく表明していく必要があるのではないか。
・ビジョンと絡めてプラットフォームとしての姿勢を示し、実行者(プロジェクトを掲載する事業者)にも、サポーター(プロジェクトのリターンを応援購入するユーザー)にも、よりサービスへの理解を深めてもらった上で「Makuake」を使ってもらうように促すのはどうか。
◯プラットフォームとしての掲載基準のあり方について
・掲載基準を厳しくしすぎるよりは、引き続き審査を通して実行者の挑戦を促しながら、何か予期せぬトラブルがあったときの社内体制や対応方針をより強化しておいたほうがいい。
・すべての物事には良い側面とそうでない側面があるので、プロジェクトページ上では可能な限り両面を示し、例えば倫理観点で懸念が生まれそうな商品・サービスであった場合には、その点も含めてサポーターに情報を開示するよう引き続き実行者に促すと共に、プラットフォームとしての見解も記載しておくのはどうか。
・プロジェクトで何かトラブルが発生した際に、解決に向けて「Makuake」で動いていることが外から見るとわからない。「Makuake」が仲介に入って対応しているということを、サポーターにも伝わるようにプロジェクトページ上に何らかの表示をするのはどうか。
◯社会に対するコミュニケーションについて
・「Makuake」がテストマーケティングだけの場ではなく、ファンの醸成・交流ができる場であることを、実行者とプロジェクトの準備段階からすりあわせた上でプロジェクトを進行できれば、その先の実行者とサポーター間のトラブルも少なくなるのではないか。
・プロジェクトや実行者のファンだけでなく、サービスを理解して一緒に育てていただけるような「Makuake」自体のファンを増やしていくことが重要。
■今後の検討事項
・社外に向けた「Makuake」の理解を促進し、予期せぬトラブル発生時の対応に関するコミュニケーション戦略の策定及び発信方法の検討
・「Makuake」自体のファンをどうつくり、育てていくかの検討