マクアケ、プラットフォーム上に掲載するプロジェクトの考え方と基準についての「Makuake基本方針」を発表

マクアケ、プラットフォーム上に掲載するプロジェクトの考え方と基準についての「Makuake基本方針」を発表

アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を運営する株式会社マクアケ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中山亮太郎、以下「当社」)は、2022年3月1日(火)に「Makuake基本方針」を公開しましたので、お知らせします。

当社の掲げるビジョンと「Makuake」の概要
当社は、「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げ、「Makuake」を運営しています。

昨今大きく変化する社会において、生活者が求めるモノやサービスも変化し細分化が進む一方、モノやサービスの供給者は、生活者の需要の有無や市場規模が判断できずチャレンジが出来ない、また資本力や影響力に課題があり新商品やサービスを生み出しづらいといった課題がありました。

こうした状況を打破するために当社は、大量生産・大量消費を前提とした画一的な社会構造を変える必要があると考え、生活者の「欲しい」と供給者の「提供したい」を繋ぎ、アタラシイ価値を生み出すため「Makuake」を開始しました。

「Makuake」は、「生まれるべきものが生まれる」仕組みを提供することで、「Makuake」の実行者を含む供給者の新たな挑戦を提示し、生活者の需要を確認することができます。また、本実績を契機に市場が拡大することで「広がるべきものが広がる」に繋がることを目指します。さらに、生活者に需要があるにも関わらず市場から消えていくことを防ぎ、優れた伝統技術や地域産業の存続価値を「残るべきものが残る」の想いに基づき支援しています。

ビジョン実現のために当社は、2013年8月にクラウドファンディングサービスの仕組みを活用し、「Makuake」の提供を開始しました。しかし、「クラウド(群衆)」と「ファンディング(調達)」の造語である「クラウドファンディング」という言葉には“資金調達”や“寄付”、“投資”、“個人の活動資金集め”といったイメージが根強くあり、当社の掲げるビジョンや「Makuake」サービスの実態と乖離していることに対して課題を感じていました。

そこで、2019年12月に「Makuake」の目的にあわせた説明として「アタラシイものや体験の応援購入サービス」というコンセプトを発表しました。
生活者であるサポーターにとっては、新商品やユニークなコンセプトのサービス、体験に出会うことができ、応援の気持ちを込めてモノや体験を購入することができる場所であること。
また、プロジェクトに挑戦する実行者にとっては、応援してくれるサポーターと出会い、商品やサービス・事業の魅力を伝えることで挑戦を始めるきっかけが生まれ、成長を加速できる場所であることを目指し、本コンセプトの発表をしています。

「Makuake基本方針」公開に至る背景
「Makuake」の急速な拡大にあわせてサポーターや実行者の利用者数は増加をする一方、当社の定義する「アタラシイものや体験の応援購入サービス」に対するサービス理解浸透には未だ課題があると考えます。

「Makuake」の考える「アタラシイ」とは何か、またそれに基づくプロジェクトの掲載基準とは何かということについて方針を示すことが本サービスの理解促進及び、より充実した活用につながると考え、今回の「Makuake基本方針」の公開にいたりました。

また、本基本方針を発表することで、実行者に対し改めて「Makuake」で誠実にプロジェクトに挑戦していただくことを促し、サポーターに対しては「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」のためにプラットフォームとプロジェクト毎の特性を理解した上で応援購入していただくことを促進します。本基本方針により、さらに多くの挑戦が生まれ、活発な応援購入が行われるプラットフォームの運用を目指します。

「Makuake基本方針」概要
「Makuake基本方針」とは、当社の考える「アタラシイ」や「応援購入」について方針を示すもので、プラットフォームに掲載されるべきプロジェクトの考え方と基準についてスタンスを示すものです。

まず、「Makuake」のプロジェクト掲載基準として、下記3つの方針を確認しています。

(1)プロジェクトの要素に「アタラシイ」があること
(2)実行者にとって「挑戦」や「ストーリー」があること
(3)基本条件をクリアしていること

(1)プロジェクトの要素に「アタラシイ」があること
「Makuake」では、本サービスの特性上「アタラシイ」要素を持ったプロジェクトを掲載しています。また「アタラシイ」とは、既存の市場におけるコンセプトや技術、デザインなどの新規性だけとは捉えていません。実行者自身や商品、サービスから、サポーターが享受する価値に明確な差異があるものも「アタラシイ」と考えます。

例えば、既存商品・サービスと比較して、使い勝手を向上させた、デザイン性を高めた、素材を変えて環境に配慮した、既存技術の組み合わせによる新たな機能性を持たせた、新たな社会的価値を感じさせるコンテンツとした、日本市場に初めて進出を果たしたなどのプロジェクトも当社は「アタラシイ」と捉えます。

また、エンターテインメント領域における活動や、スポーツ活動、社会貢献活動を世の中に広げるための新しい挑戦のプロジェクト、伝統産業や歴史ある施設・行事など、後世に残すため新しい挑戦をしているプロジェクトもビジョンに沿って「アタラシイ」挑戦と考えます。

※なお「アタラシイ」とカタカナ表記にしているのは、最新のものだけでなく後世に残すべく新しい挑戦をしているプロジェクトも多くあることや、未知のワクワク感を表現したいという意図があります。

(2)実行者にとって「挑戦」や「ストーリー」があること
「Makuake」が掲げる「応援購入サービス」の特性上、通常のECサービスと異なり、実行者にはサポーターの応援を受けるに値する「挑戦」や「ストーリー」などの訴求ポイントがあるべきだと考えています。

そのため、「アタラシイ」を前提に、実行者の挑戦やストーリーを当社のキュレーターがヒアリングすると共に、プロジェクトページや、活動レポートを通じて訴求ポイントを正確かつ具体的に伝達するよう促します。

一方で、プラットフォームとして実行者においてストーリーなどの要素がプロジェクトページ上に表現できていない場合は、掲載をお断りする可能性があります。

(3)基本条件をクリアしていること
「Makuake」の運営にあたり下記基本条件を確認しています。

法令順守
Makuake品質基準を基本とし、下記項目などに関して実行者が順守していることを確認しています。
・規制法令への適合がされていること(PSE・技適を含む日本流通のための基準適合)
・他者権利の侵害のないこと(著作権・意匠権・特許権・商標権など知的財産権の侵害)
・サポーター誤認を招く品質表示などの不適切な表示がないこと

社会通念に照らして不適切なプロジェクトに該当しないこと
「Makuake」においては、以下のようなプロジェクトの掲載を禁止しています。
・人道的観点などから社会通念上の価値観に適合しない商品
・故意または重過失により既存プロダクトを模倣した商品
・実行者が反社会的勢力に該当するプロジェクト 

他社製造製品において不適切な流通に該当しないこと
「Makuake」においては、以下のような他社製造製品の不適切な流通を禁止しています。
・海外商品において日本市場独占契約を締結せず、日本市場での流通を実施すること
・商品を製造委託する場合において、実行者が創出をした「アタラシイ」が認められない商品でプロジェクトを実施すること

「Makuake基本方針」を踏まえた社の対応
当社の掲げるビジョンにおける、「生まれるべきもの、広がるべきもの、残るべきもの」を決めるのは、本サービスを提供する当社ではなく、サポーターだと考えています。

そのために、生活者の皆様が「Makuake」で応援購入をしっかりと判断できるよう、実行者に対して必要情報の提供及び公開を促すことが当社の責務と考えています。

本基本方針にのっとり、プロジェクトにおける「アタラシイ」要素や実行者自身の「挑戦」、「ストーリー」といったポイント以外にも、以下の情報提供を実行者に促しています(※1)。

①実行者情報の開示及びプロジェクトページへの記載
②「リスク&チャレンジ(※2)」項目のプロジェクトページへの記載

特に、ご意見を頂くことが多い正規輸入代理店による商品及び海外メーカーへの製造委託商品については、上記に加えて以下の記載を促しています。

③商品が輸入代理商品及び海外OEM商品である場合における当該旨の記載

※1:その他プロジェクト毎において実行者に確認したい個別事項がある場合は、実行者に直接問い合わせが出来るMakuakeメッセージ機能をご活用ください。
※2:プロジェクトを進める上で発生し得るリスクなどについて記載する項目

今後の対応方針
これらの基本方針に従い、今後も当社は様々なプロジェクトの掲載をサポートしながら本サービスの改善を図っていきます。一方で、本サービスはまだ市場に流通していない商品やサービスを生み出すための仕組みであることから、予期せぬトラブルの発生に関して事前に予見することが難しい局面もあります。しかし、そうした事態が発生した際はプラットフォームとして速やかに対応する必要があると考えます。

プロジェクト開始後、予期せぬトラブルが発生したプロジェクトに関しては、引き続き適切な方法(活動レポート)でサポーターに状況の告知を促す他、キャンセルの受付を含むサポーターへの真摯な対応を実行者に促します。また、当社が不適切と判断した悪質なプロジェクトに関しては、当社利用規約に沿って掲載中止と判断する場合があります。

トラブルを一件でも減らすために、実行者へ本基本方針の啓蒙につとめる他、実行者に対する評価制度の導入を進め、生活者がプロジェクトに関して疑問に感じた点などは実行者・プラットフォームに対して意見を伝えやすい窓口を設けるなどの対策を講じていきます。

また、今後外部の有識者や専門家を集めて、本基本方針の更なるアップデートや啓蒙を随時行っていく予定です。

今後も、当社はより多くの実行者の挑戦をサポートし、サポーターに安心して応援購入していただくことで、ビジョンである「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」につとめていきます。

■「Makuake基本方針」
https://www.makuake.co.jp/service/basic-policy/

本プレスリリースに関するお問い合わせ先:
株式会社マクアケ  広報担当
press@makuake.co.jp
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